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『歴史評論』編集長つぶやきブログ(編集後記より)

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『歴史評論』797号に寄せて

 7月10日に投開票された参議院議員選挙の結果、改憲を是とする勢力が、参議院の三分の二を超えてしまいました。憲法公布70周年を目前に、復古的な改憲草案を掲げる自民党を中心に、改憲発議が可能になったという事態は、深刻に受け止めねばならないでしょう。

 私が、初めて選挙権を行使したのは、消費税問題で自民党が大敗し参議院での単独過半数を失った1989年の参院選でした。しかし今回、自民党は参議院での単独過半数を回復してしまいました。あれから27年。89年夏の「熱気」がむなしく思い起こされます。約3年間の民主党政権があったとは言え、この間の日本は、一貫して「保守」(反動?)回帰にあり、現実化しつつある「改憲」もその延長上で考える必要があるように思えてなりません。

 いっぽう改憲を是認する各党の主張が一致している訳ではないので、今回の結果だけで一気に改憲発議まで進むかどうかは不透明とする論調も一部にはあるようですが、むしろ「加憲」などと嘯きながら、「緊急事態条項」を憲法に紛れ込ませようとしてくるかもしれません。こうした状況に歴史学の立場からどのように立ち向かえば良いのか。これまで以上に真剣に考えていく必要があるでしょう。
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