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『歴史評論』編集長つぶやきブログ(編集後記より)

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特集「君主制とイメージ」に寄せて

本号の校正ゲラを読みながら、昭和天皇(を演じている俳優)とマッカーサー(を演じている俳優)が並んで立つ写真を宣伝材料とした広告を思い出し、映画「終戦のエンペラー」を観ました。八月十五日のことです(これは偶然で、編集後記の締切りの関係で…)。
 すでにご覧になった方も多いかもしれませんし、この映画における第二次世界大戦の歴史的位置づけに関する批判も公表されています。ここで下手な映画評を展開するつもりもないのですが、昭和天皇の戦争責任の「免罪」が、事実認識の問題でなく、マッカーサーの自己顕示欲・権勢欲・「アカ嫌い」といった政治的事柄の延長上にあったことは、一応描けていたように思います。それだけに、マッカーサーによる写真を利用したメディア誘導の一例である、映画の広告素材となったあの有名な写真が日本国民に対して与えた影響の大きさについても語られて良かったように感じました。映画の中では、虚ろな表情をしながら焼け跡にたたずむ日本人ばかり登場しますが、多くの日本人が新聞を読む生活もしていたはずです。写真を史料として用いる現代史研究者ならば、この映画をどう評価するだろうか……映画館を出た後の酷暑の中を歩きながら考えました。
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