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『歴史評論』編集長つぶやきブログ(編集後記より)

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通史シリーズの意義

学問の社会還元は当然のことですが、歴史学の場合、通史シリーズというジャンルが歴史研究の成果を世に問う役割を果たしてきました。同時に、通史シリーズは個別の歴史研究が他分野史と突き合わせて矛盾なく位置づけられるかどうかという検証の場でもありました。通史はしばしば理系分野の研究における実験場に例えられます。ですから、通史シリーズにおけるその叙述はもっとも総合性を意識した叙述形態であると考えられています。そして、研究状況の変化に応じて変わってきた通史シリーズの叙述を検討するというのは、史学史を跡づけるというのと同義であることは、先号・今号の特集で明らかでしょう。ただし、グランドセオリーが存在した時代と異なり、現在では何をもって総合的であるかはたいへんな難問になっていることも事実です。通史は個別史の単なる寄せ集めではなく、一貫した見地から全時代を把握しようとするものでありますから、精緻な個別研究が多く発表されている現在の歴史研究では、総合化を可能にする確かな視座が求められます。グランドセオリー喪失後の通史はどうあるべきか、まだ見通しは立ちませんが、総合化のための方法をめぐる議論が喚起されることを望みます。
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