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アパグループ第一回「真の近現代史観」懸賞論文の最優秀論文というのを遅まきながら
読んでみました。いやあ、ひどいですね
。そもそもが論文の体裁をなしていない。
この論文の背景と狙いについては、浜林正夫さんの論評が来月号の「歴史の眼」欄に
載りますので、乞ご期待。
ここではちょっと視点を変えて、「賞」の功罪について書きたいと思います。といって、本当は、どんな賞があったって構わない。特定の雑誌に載った論文だけを対象とする賞もあるけど、まあ本来なら目くじら立てることじゃあない。でもね、大学とか大学に所属する研究者個人の評価とかがうるさく言われるようになって、評価基準に受賞歴がカウントされているでしょ。そしてその評価を大学の予算や教員の給与にはねかえらせようとしていますよね。そうなると、いいかげんな賞で評価されるのではたまったもんじゃない。だから賞のありかたを厳密にすべきだって主張するんじゃあないですよ。むしろ外形的評価によって予算や給与を査定しようとする仕組みそのものが問題なのだと思います。
そういえば、僕も高校生の時、さる高校生雑誌の懸賞小説に入賞したんだけど、そんなのどこでも評価してくれないでしょうね・・・
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