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『歴史評論』編集長つぶやきブログ(編集後記より)

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「歴史認識一〇箇条」

新年おめでとうございます
昨年のことになってしまいましたが、就任二〇周年を迎えたさるお人が「過去の歴史的事実を十分に知って、未来に備えることが大切と思います」とおっしゃいましたね。
その人の職そのものは廃止すべきものと私は考えているのですが、この発言には実は感動してしまいました。いや、おっしゃっていることは当たり前のことで、一々感動しなくちゃいけないような状況のほうがおかしいんですけどね。「冬ソナ」に感動するようなものかな。
で、思うのは政治家や官僚の歴史認識がなんとおそまつかということ。もちろんそれを許しているのは、日本国民全体の歴史認識がおそまつということでもある。
でね、年の初めの初夢(ホントはまだ一一月だけど)に思いました
この国の政治や行政を動かしている人たちにどうしても正確に知っておいてほしい歴史認識を一〇箇条まとめてみたいって。たとえばね、領土問題なんて浅薄な知識で処理されたら大変なことになるんで、正確に理解しておいてほしいですね。
知識というだけでなくて歴史の見方が大切なんだけど。

みなさんは何を一〇箇条に入れますか?ブログ版に書き込んでいただけると幸いです。特集として実現できたらいいなあ

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『歴評』には『歴評』の…

先月号に「歴女」のことを書いたんですが、なんで「歴女」が気になるかというと、やっぱり売り込みたいからですよ。何をかって、もちろん『歴史評論』を、それから歴史学そのものを
ただねえ。売り込み方がむずかしい。「歴女」のおっかけにそのまま便乗するわけはいかないでしょう。決してお高くとまるわけではないけれども、『歴評』には『歴評』のポリシーがあるんだから
もっと現実的な問題で言うと、人気に合わせて企画を立てても、刊行するころには人気が終わっているかもしれない。やっぱり『歴評』というか学会誌で即効的な企画はむずかしいです
でもバックナンバーがある。今月で716号を数えるバックナンバーの中には、今の人気に応えるものもあります。何も人気に合わせて企画を立てなくても、人気に応えられるものを在庫の中から提供すればいいわけですね
その回路を作る必要があるけれども、逆に今後の企画については、時流にぶれずに従来の研究史の蓄積の上に、必要と思われる企画を蓄積していけばいいんじゃないか。
この欄を書き始めて二巡目を終えたところでの感想です。

(事務のHです。しばらく更新が遅れまして、申し訳ありませんでした。11月14・15日に歴科協大会がありまして、この間その準備でてんてこまいでした。大会に来て下さった皆様、ありがとうございました。今回のつぶやきは、就任3年目をむかえた編集長の静かな決意表明でした。『歴評』は、今年で創立43年です。過去700本近くの特集が組まれてきたわけですもんね。必ずお探しの特集が見つかると思います。ホームページにこれまでのバックナンバーの目次を掲載していますので、是非一度お立ち寄りくださいませ。 → http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekihyo/ )

「歴女」とは。

「歴女」って言うんですって?歴史好きな女性のことを。
じゃあ男性のことは?あんまり聞かないですね。
歴史を愛好する人たちというのは、男女を問わず今までもいたわけですが、たぶんそれとは違う人たち、今までおよそ歴史とは縁遠かった人たちが熱中するから、注目されるんでしょうね。

歴史をおもちゃにするというか、歴史を借りてアイドルを創り出しちゃうのが「歴女」なんじゃないかなあ。人気ナンバーワンの幸村サマなんて、史実の真田信繁とは似ても似つかない
史実にとらわれずに創り出されたアイドルではあるんだけれども、まったく架空のキャラではなくて、一応対応する人物が実在しゆかりの地があることで、遊びの幅が広がるということなんですね。

もっともアイドルイメージは歴女が創り出すというよりゲーム産業の商品。
そして史実から自由であるようでいて、案外に古い通念に縛られている。武田信玄の風貌は相変わらず例のでっぷり肥ったイメージ。原画は能登畠山氏のものではないかという異説が出されているものですね。
せっかくの研究成果が反映されていないなあ
いや異説の存在を知ってはいても、あえて通俗イメージに乗っているのかもしれませんね。

(事務のHです。確かにアイドルのおっかけみたいな熱狂ぶりですよね。 以前に、某テレビ局の時代劇ドラマで、ある人気歌手が上杉謙信を演じていましたね。その時は、 「こんな顔の武将いるわけない~!」と違和感を憶えましたが、その方の人気が影響してか、歴女には上杉謙信ファンも多いのだとか。情報通な編集委員Tさんの話では、古文書学も一部の乙女たちの間で注目を集めているそうです。きっかけは何であっても、本当に読めるようになったらすごいですよね!)

嬉しいことがありました。

『歴史評論』が、こちらのブログで紹介されました。
 →http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-854.html

ブログを書かれている半澤さんは、元金融機関にお勤めで、現在は経済・金融評論家として活躍されている方です。

 (『財界人の戦争認識・村田省蔵の大東亜戦争』(歴史民俗資料学叢書2、神奈川大学21世紀COEプログラム「人類文化研究のための非文字資料の体系化」研究推進会議発行、07年3月31日刊)などをご執筆されています。)

今後、このような記事を見つけたら、ご本人に承諾をいただき、ブログで紹介させていただきたいと思います

                                  事務・H

事務局よりお知らせ

秋の連休も終わってしまいましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか
事務局より2点お知らせがあります。

まず1点目!
 ★歴科協では、11月14日(土)と15日(日)に早稲田大学で大会を開きます。
  是非ご参加くださいませ。WEBサイトで詳細を告知しておりますので、ご覧下さい。
    →歴史科学協議会WEBサイト http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekihyo/
 
  14日の夕方から、懇親会を開きますので、日中がご多忙の方は、いざとなったら、懇親会のみの参加という手も!みなさまのご参加を心よりお待ちしております。


お知らせ2点目!
 ★東大生協の本郷書籍部で『歴史評論』バックナンバーを特別割引で販売致します。
  『歴史評論』の他にも、歴史関係の書籍の割引販売があるそうですので、是非足を運んでみてくださいね。詳しくは、東大生協本郷書籍部さんのサイトをご覧下さい。
      → http://www.utcoop.or.jp/share/pdf/news_2.pdf

戦争の「文化」

 お台場に立つ実物大のガンダム、私も見ましたよ。
沖合の船から遠目に見ただけですけど、でかいなあ、あれがうわさのガンダムかって思いました。もっとも『機動戦士ガンダム』がどんな話かって、全然知らないんですよ。北條さん(本誌頁を見てね)がガンダムに夢中の頃、私はもう大人でした。
でも北條さんより一回り上の私も、同じように、戦争ものの玩具や図鑑やテレビに夢中になっていた子供時代があり、それを批判的に回顧する年頃になって、自分の子供時代の環境がずいぶん反動的であったことを不思議に思った経験があります。
私は自分の成長と並行して世の中が良くなっていたんだと思ってきましたが、一回り下の北條さんが同じ経験をしているということだと、どうもそうではないようですね。
平和と民主主義の価値が定着する一方で、戦争の「文化」も生き残り続け、子供たちを魅了しつづけてきた。しかし子供たちが戦争ものに熱中するのがいけないというのではなく、成長とともにそれを卒業していくことのほうが大切なんじゃないかな。これはいろいろ意見の分かれるところでしょうね。
私も自分の狭い経験に固執するつもりはなく、みなさんのご意見を伺いたいと思います。


★事務のHです。お台場のガンダム、私は見損なってしまいました。でも実は私も『ガンダム』がどんなお話なのか知りません。以前、ある歴史研究者の方に聞いたところ、宇宙での植民地主義のお話だそうな・・・(本当ですか?)。単純な善悪対決ではないところが良いという人もいました。『マンガ日本昔ばなし』を観て育った私にとっては、まるで正反対のジャンルのように思え、非常に気になるところです

皆既日蝕

7月22日、寧波の南方、奉化渓口の雪竇山資聖禅寺で皆既日蝕を体験しました
皆既日蝕の間って、その前後と全然違うんですね。少しでも隠れていない部分があると、相当明るいし、デジカメで撮影しても、確かに写るのですが、欠けている部分がなくて丸く写っています。
皆既になる寸前、ダイヤモンドが二つきらめいたかのように見えて、それから金環蝕になりました。その少し前から風が吹きはじめ空気がひんやりしてきます。
言い忘れましたが、寧波は相当暑くて、気温も四十度越えたとか言うし、その上蒸すんですよ。ところが皆既日蝕の間はひんやりです。あたりも相当暗くなりますから、日蝕に興味がなくて空を見上げていない人も、皆既日蝕の五分ほどの間はみんな日蝕を体験したはずです。
日蝕体験というのは、目で見るだけのことではなくて、体全体で感じるもの、したがってその場にいるすべての人が体験することなんだなあと思いました。太陽が隠れあたりが暗くなるというのは、やはり怖いですよ。このまま太陽が出てこないのではないかと、まさか本気で考えたわけではありませんが、ちらっとそんな心境がわかるような気がしました。なんでも実体験することって大切ですね。   

(事務のHです。皆さんは、日蝕をご覧になりましたか?私はちょうど出勤途中で外を歩いていたので、ちょっと立ち止まって、木漏れ日をじーっと見てみたのですが(木漏れ日が日蝕の形になると朝のニュースで聞いたので)、残念ながらよくわかりませんでした。都内でも観測できた方もいたみたいですね。編集長は、中国でご覧になったとのこと、うーん、実に羨ましい・・・。)
 

ご意見お待ちしております。


同業他誌の中には英文目次や英文要旨をつけているのがありますよね。本誌でもそうするかって話題がちらっと出たことがありました。別に反対じゃないんですが、手間をかけるわりに効果はどうなんでしょうか?
実は本誌の場合、原文が外国語の原稿がそこそこあるんですよ。それを翻訳して掲載しているわけですが、翻訳ですから、原文のニュアンスが伝わらないこともありますよね。それならいっそ、原文も載せてしまえばいいんじゃないかって思うんですが、いかがでしょうか
う~ん、そんなスペースどこにあるんだって、編集幹事に叱られそうだな…でも、みなさんのご意見いただけますか?ええっと、この編集後記、ブログ版があることはご存知だと思いますが、そこにコメントつけてくだされば結構です

そういえば、このブログ版、編集後記にはない番外編もあるんですね。この間のぞいたら、事務局のHさんが書いてくれていました。で、コメントが二つもついている。う~ん、Hさん人気だな。で、コメントつけると、Hさんのリプライがあるみたいですよ。そちらものぞいてみてくださいね。ヤフーでもグーグルでも「歴史評論」で検索かけてくださればみつかります。

(事務のHです。編集後記でブログを紹介していただき、ありがとうございます。 ブログへのコメント、とっても励みになります。編集に関するご意見、こんな イベントを企画してほしい!などなど、皆様の声をお聞かせください。
 お待ちしております。事務H)       
 

病気の歴史

新型インフルエンザが問題になっていますね
先日、テレビを見ていたら、新型インフルエンザ問題にひっかけて、感染症の歴史を特集していました
感染症というのは、細菌やヴィルスが人間の体内に入り込んで障害を引き起こすものですが、細菌やヴィルスもれっきとした生命体で、生命体としては人間と対等(なんてことは番組では言ってなかった。ここは私の解釈です)。
人間が開発によって今まで接触していなかった未知の生命体と接触し、その相性が悪い(この表現も私のもの)ことによって新たな病気が発生するというコメントがあって、なるほどと思いました。
感染症というのは太古から現代まで変わらずにあるわけではなく、人間と環境との関係に規定されて、それ自体の歴史を持っているわけですね。それを研究するのは医学の知識が必要で、一般歴史家の手には負えないし、逆に臨床医学のほうは病気の歴史にまで関心を寄せる余裕がないかもしれないけれども、結構重要な研究課題なんじゃないでしょうか。
自分たちが主体になることはできないけれども、そういう研究課題があることを提起し、この研究を進めるのに必要な史料を読むお手伝いぐらいできればいいなあと思いました


(事務のHです。インフルエンザ、会員の皆様は大丈夫でしょうか?報道も少し落ち着いて、最初のパニック状態からはクールダウンしたように思いますが、引き続き予防に気をつけたいですね。病気や医療の歴史、重たいテーマですが、大事な研究分野なのでしょうね。一方で、もしあの人物が病気になっていなければ、歴史も変わっていた・・・?なんて考えてみたり。・・・これ以上は話がとんでもなく飛躍しそうなので、この辺でやめておきます)   

アフィリエイト・サービス始めました。

歴史科学協議会事務のHです。日頃より大変お世話になっております。
『歴史評論』をご購読くださっている皆様に、またこのブログを見に来てくださった皆様に、お知らせがあります。

この度、会の安定的な財務基盤を保持するための方策の一環として、このブログ上でアフィリエイト・サービスを始めることに致しました。アフィリエイトとは、このHP経由で対象商品を購買すると、HP開設者に事業者より広告料が支払われるサービスです
あまり馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、少しでも歴科協の収入の支えになればと事務局で相談し、設置してみることに致しました。
ご紹介するのは、皆様もよくご存知の旅行サイト「楽天旅の窓口」と「じゃらん」という会社の商品です。
利用者の方には一切のご負担はかかりませんので、出張やご旅行、帰省される際に、是非ご利用いただけましたら幸いです。

【ご利用方法・仕組み・注意点など
 ・右のリンクの欄に黒字で書かれている「楽天トラベル」もしくは「じゃらん」の部分をポチっと押していただくと各サイトへ入れますので、後は通常通りにご宿泊のご予約をしていただくだけです。
 ・ご宿泊が確認されると、後日、歴科協に紹介料として100円~1000円の広告料が入ります。  (国内外・宿泊数により異なります。)
  
 どなたがいつどこに宿泊されたか、などご利用の詳細はこちらには知らされません。
 ただし、キャンペーン商品等は発注経路に限定があるかも知れないので、このHP経由での発注が不利になる場合があるかもしれません。どうぞその点のみご注意ください。


ここで得られた収入は、歴科協の活動に充てさせていただきます。収入状況につきましては、各事業年度の決算にて、開示したいと思います。早速、私自身、ゴールデンウィークの国内一泊旅行で試してみましたら・・・100円の広告料が入りました!
皆様にも是非ご協力いただけましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。                              
                                             歴科協事務 H
 

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