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本号から、本欄を担当することになりましたO橋と申します。編集幹事のS・Kさん、編集実務のK・Yさん、および編集委員のみなさんとともに、編集作業にあたっていきますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、戦後歴史学と現代歴史学の定義や画期をどのように考えるかはさまざまな見方があるでしょうが、発展段階論への懐疑を底流とした歴史学の動揺は、その画期の指標の一つになりえるのではないでしょうか。そうだとすれば、一九八〇年代に歴史学を志し、九〇年代にかけて大学院時代を過ごした私たちの世代は、研究活動の開始当初から、発展段階論というグランドセオリーを前提としない歴史学徒の第一世代ということになります。本誌編集長に私が適任とはとうてい思えませんが、私自身のことながら、そうした世代の編集長誕生の本号が、現代歴史学のあり方を問う特集となったのは、偶然とはいえ不思議な感懐を覚えます。歴史学も新たな段階に入ったということになるのでしょうか。現代歴史学では、あらゆるものが相対化される傾向にありますが、悪しき相対化に陥ることは避けなければなりません。『歴史評論』を、歴史学上のさまざまな議論を喚起する場にしていく決意です。
(事務のHです。いよいよ年末押し迫る中、『歴評』では先日1月号が刊行されました。いつものことながら、暦を先取りしてすすめる月刊誌の編集作業は常に時間との闘いでとってもハード。身内ながら、編集担当の三役には頭のさがる思いです。さて、その三役ですが、前月編集後記で予告された通り、「望みうる最強の陣容」(by前編集長)に無事引き継がれました。新たな編集委員、編集三役のもと、『歴評』はまた新たなスタートをきります!引き続きどうぞよろしくお願いいたします。今年も残すところあと僅か…どうぞ良いお正月をお迎えください
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