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『歴史評論』編集長つぶやきブログ(編集後記より)

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特集「日米同盟と憲法9条」に思う

いつの頃までであったでしょうか。どんなに反動的な状況になろうとも、二〇世紀前期のような時代に後戻りすることは考えにくい、と私は高を括っていたところがありました。それは、日本国憲法の第九条と改定前の教育基本法の存在があったからです。これらには、多くの犠牲を伴いつつも長い時間をかけて到達した普遍的な真理があるということを、歴史学の成果から私は学びました。そうした精神を大事にしている限り大丈夫だと思っていたのです。しかし、教育基本法が改定され、その一角が崩されたいま、ひょっとすると近い将来思いも寄らない事態が起こるかもしれない、との想いが私に重くのしかかってきています。それだけに、憲法九条は私たちが未来に向かって継承しなければならない最後の拠り所となった、との感を強くします。
こうした状況に対して、いま私たちに何ができるでしょうか。立ち向かわなければならない相手の大きさと、自分のできることの小ささとを見比べて情けない気分にもなりますが、嘆いているだけでは何もしないことと同じであるばかりでなく、現在の風潮に荷担することにもなります。今号を読みながら、傍観者には決してなるまいとの誓いを新たにしました。

事務のHです。本年もどうぞよろしくお願いいたします
年が明けて、寒波がやってきましたね~。
体調管理に気をつけたいところです。
昨年、歴科協では2つの声明をだしました。中学歴史教科書採択に関する声明、そして「日の丸」常時掲揚・「君が代」斉唱時起立条例の強行可決に抗議する声明です。教育に政治が介入し、罰則をもって思想を強制する。そんな時代がかつてあったこと、その悲劇を二度と繰り返してはならないことを、私たちは歴史から学び知っているはずです。なのに何故?と、憤りともどかしさを感じずにはいられません。
絶対に憲法9条を手放してはいけない編集長の誓いにも励まされ、私も思いを新たにしています。沖縄基地問題も含め、日米同盟、9条ににどう向き合っていけばよいか、今特集号から学びたいと思います。

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